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アーカイブコラム

2010年6月18日

●発行者:出版文化社アーカイブ事業部
周年記念映像、資料の電子化、Web社史、データ時代に対応した周年記念コンテンツの制作

6月9日「国際アーカイブズの日」

6月9日は、「国際アーカイブズの日」でした。聞き慣れない記念日ですが、それもそのはず、今年で制定2年目という新しい記念日なのです。

6月9日は、国際公文書館会議(International Council on Archives・ICA)が発足した日(1948年)です。ICA設立60周年を記念して、この記念日が制定されました。ICAは文書や記録の保存や利用について、世界各国公文書館の相互連携を確立し、その発展に貢献することを目的として、ユネスコ(UNESCO)の支援を受けて発足した国際非政府機関です。

本部はパリに置かれており、180を越える国や地域の公文書館、専門職団体、専門職教育機関などが加盟しています。日本の国立公文書館は、開館直後の1972年にICAに加盟しています。

日本の公文書行政は、欧米や中国・韓国などと比べて遅れていると言われていますが、ICAのなかで、日本は重要な役割を果たしています。

とくに紙資料修復の技術や、IT関連の技術では「先進国」として認められています。国立公文書館では、外国の公文書館員に対し修復の技術指導を活発に行っていますし、文書の電子化やそのweb展開では最先端の技術と経験を有しています。
2005年には、日本の国立公文書館長がICAの第一副会長に選出されています。

「国際アーカイブズの日」を記念して、今年は立派なカラーポスターも作成され、全国に配布されました。
また記念日に関連して、各地の文書館等で講演会や施設見学会、史跡巡りなど、さまざまな催しが実施されました。現在、各地の文書館は、必ずしも多くの国民・市民に親しまれる施設とはなり得ていませんが、このような記念日が行事開催の契機となり、またこの行事を通じて、より多くの人々に文書館の存在や意義を知ってもらうことが大切だと思います。

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ヘリテージサービス事業部アーカイブ担当 中川 洋

歴史系博物館学芸員として資料の収集・管理や展示・教育業務に携わり、現職に就く。
現在は、企業および学園アーカイブのコンサルティング、プランニング、マネジメントに従事。

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