家庭のアーカイブからの発見
去る2月27日、CNNが「シャトル空中分解を写したホームビデオ、26年ぶりに発見」という記事をWEB配信しました。1986年に起きた米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「チャレンジャー」の空中分解事故の瞬間をホームビデオで撮影した映像が26年ぶりに見つかり、科学誌ニュー・サイエンティストによって公開された、というものです。
撮影したのは、たまたま休暇でフロリダ州の空港にいたカーマン氏で、引退を控えてホームビデオをデジタル化するプロジェクトに取りかかったことがきっかけで、この映像が見つかったという話です。
26年前のビデオのデジタル化を、定年を機に思い立ったことが、この「発見」につながりました。
JR東日本では、東北・上越新幹線開業30周年を記念して「あなたと新幹線の思い出写真、大募集」キャンペーンを実施しました。集まった写真は、ポスターなど広告に使われるということです。
個人や家庭のアーカイブから、どんな「お宝画像」が、掘り起されるのか楽しみです。
どこの家庭にも、撮りためてそのままになっている写真や映像、未整理の書類を抱えているものですが、整理に着手するきっかけは、なかなか掴めないものです。
このGWの一日をその日と定めて、取り組んでみてはいかがでしょうか。
思わぬ発見があるかもしれません。
(※この記事は4月27日に当社メールマガジンで配信された内容です)

ヘリテージサービス事業部アーカイブ担当 中川 洋
歴史系博物館学芸員として資料の収集・管理や展示・教育業務に携わり、現職に就く。
現在は、企業および学園アーカイブのコンサルティング、プランニング、マネジメントに従事。