スター・ウォーズの世界のアーカイブズ
12月18日、映画『スター・ウォーズ』エピソード7が日本で公開されました。
エピソード3から10年ぶりの新作で、公開前から話題になっていましたね。
公開前日、国立公文書館の公式ツイッターアカウントからは、このようなツイートが発信されていました。
「いよいよ明日は、スターウォーズの新作の公開日ですね!エピソード2に、オビ=ワン・ケノービが「ジェダイ公文書館」を訪れるシーンがあるのはご存じでしょうか?なお、当館はジェダイ・マスターでなくてもご利用いただけます。 #スターウォーズ」(https://twitter.com/JPNatArchives/status/677428242706522112)
このツイートで紹介されている「ジェダイ公文書館」(Jedi Archives)は、オビ=ワン・ケノービがカミーノという惑星を調べにやってくるシーンで登場します。
公文書館の内部は、通路の両側に棚が並び、青く光る記録媒体が収められているようです。検索・閲覧用の机もあり、オビ=ワン・ケノービはコンピュータ端末で記録を検索します。
カミーノの記録が見つけられなかったオビ=ワン・ケノービは、管理している女性に尋ねて調べてもらいます。しかし、見つからなかったため、「そのような惑星はないのではないか」「記録がないということは存在しないということ」と言われてしまいます。
このセリフからは、アーキビストに当たると思われる女性の記録収集・管理への自信が見受けられますが、同時に、記録がない事象の存在を証明することの難しさを表しているように思います。
作中では、カミーノに関する記録が何者かに消去された可能性が示唆され、オビ=ワン・ケノービは自力で探しに出かけることになります。短いシーンですが、アーカイブズに記録がないとどうなるか、という一例を示しています。
もうすぐお正月。休み中に映画を観る、という方もいらっしゃるかと思います。
そんな時には、作品の中のアーカイブズも探してみてはいかがでしょうか。
どうぞ良いお年をお迎えください。
【参考リンク】
・国立公文書館 公式ツイッターアカウント(@JPNatArchives)
(https://twitter.com/jpnatarchives)
ヘリテージサービス事業部アーカイブ担当 小清水 萌木
大学図書館で司書として、レファレンスや図書資料整理に携わった後、現職に至る。